『ワンダーウーマン』(2017)  感想

『ワンダーウーマン』を最速試写会でいち早く観る機会に恵まれました~!いぇい!

色んな方にワンダーウーマンを知ってもらうとっかかりになればと思い、ネタバレにならない範囲でレビュー書いときます。


(考慮はしていますがどこまでネタバレかは完全に主観です。なので、まっさらな状態で鑑賞したいという方は鑑賞後に読むことをおすすめします)


あらすじ

アマゾン族という女だけの種族が住む島、パラダイス島(セミッシラ)。ある日、外の世界とは切り離されたこの島に、一人の男が乗った小型飛行機が墜落してしまう。


墜落の一部始終を目にしたアマゾン族の王女ダイアナ(ガル・ガドット)は飛行機のパイロットである、スティーブ・トレバー(クリス・パイン)を救出するが、アマゾン族は島に男が侵入したことを警戒し、スティーブを尋問にかける。

尋問を通して外の世界が戦争の只中にあることを初めて知るダイアナ。彼女は世界を救うため、スティーブと共に第一次世界大戦下のイギリスへ向かうのだった……。


レビュー


とっても良かった !!
気になる部分は多少ありますし、ダークナイトの様な分かりやすい傑作というわけでもありませんが、DCEUの中では間違いなく一番の出来だと思います。
以下、特に良かった点を、大きく3つに分けて書きます。

①分かりやすく、観易い

ヒーロー映画として抑えるところがきちんと押さえられています。


尚且つ、映画を通して伝えたいメッセージや物語がしっかり定まっているおかげで、伝えたいものが映画全体を通して嫌味なく観客の心に響くような、いい意味でみやすい映画になっています。


②女性だけでなく、男性にもおすすめ

強い女性が主人公でありながら、決して女尊男卑になっていないのが爽やかでとても良かった。


この作品では、男女の違いや、女性が虐げられている状況を必要以上に過剰に押し出して、それを押しつぶすことで女は強い!と主張することをしません。


女性差別の描写が全く無いわけではありませんが、男性社会に対する強い批判を根っこに持って女性の強さを訴えるというよりは、一人のヒーローとして、信念に忠実なダイアナをカッコよく強く描くことで、女性の強さ、もっと言うと一人の人間としての強さを表しています。


そして何より、スティーブはじめ男性キャラクターを下げることもしません。詳しくは言いませんが、良いキャラクターばかりです。


女性がきちんとカタルシスを得られるけれど、男性は決して否定されない。丁度良いバランスになってるんじゃないでしょうか。そしてだからこそ、観客は男女関係なくワンダーウーマンに魅力や憧れを感じることが出来るのではないかなと思いました。

この「女性主人公の強さをどう描くか」という課題に、監督はかなり真剣に向き合って撮影に挑んだのだと感じます。


③ファンだけでなく、初心者も楽しめる

コミックの設定やシーンが沢山採り入れられており、それでいて無理なく綺麗に纏められているのがとても良かったです。

そしてもちろん、今作はワンダーウーマンに関する知識の全くない人が鑑賞してもすんなり物語に入り込めると思います。


この映画をきっかけにコミックに興味を持った人は、鑑賞後に映画の元ネタ探しをして楽しむのもありかもしれませんね。

まとめ

といった感じで、要はどんな方にもお勧めできる作品になっています。いいこと。


ほんとうに待ちわびていた映画だったので、映画がどんな風に仕上がっているのか、観る前から緊張しっぱなしでした。

それが鑑賞後は、きちんと良い作品になっていて感激するやら安心するやらで、もう涙が止まりませんでした。映画館が明るくなる前に急いで涼しい顔作るのが大変でした。

予告編にもある、荒野を銃弾の中ワンダーウーマンが突き進むシーンなんかは、久しぶりに映画を観て魂が震えましたよ。

Siaの『To Be Human』という主題歌も大変素晴らしいです。


この映画は、社会の中で何か辛い思いをしている全ての人へ、単なる批判や憎しみではなく、愛を持ってその苦しみに立ち向かおう、乗り越えようと訴えているように感じました。

そんな映画『ワンダーウーマン』、是非多くの方に劇場で鑑賞して頂ければいいなと思います。それでは!

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セミスキラ便り

ワンダーウーマンが好きです。